もともと、男性の夜間の礼装は燕尾服(スワローテールド・コート)でした。舞踏会では燕尾服を着用するのが決まりでしたが、やがて燕尾の部分のないタキシードが用いられるようになりました。
タキシードは燕尾服のジャケットを簡略化したものです。はじまりは1886年の夏のニューヨークで開かれた舞踏会に、アメリカのタバコ王であるロリラード家の4代目の息子であったグリスワルド・ロリラードが初めて着用したジャケットでした。
これは父親であるピエール・ロリラードが舞踏会用の服として作らせたものでしたが、直前になって息子に譲って着用することになったのです。
やがてこのときのジャケットが夜会礼服として認められるようになり、この舞踏会があった場所が「タキシード・パーク」であったことから「タキシード」という名前になりました。
